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国登録文化財-建造物

更新日:2021年8月20日

角星店舗(文化財一覧 No.1)

  • 読み方 カクボシテンポ
  • 登録日 平成15年1月31日
  • 所在地 魚町二丁目(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 個人角星店舗写真

波静かな良港、気仙沼の内湾は、藩政時代から出帆に適した北西風(ナライ)を集める風待ち港として大いに賑わった。大正4(1915)年と昭和4(1929)年の2度にわたる大火に遭いながらも復興を遂げ、当時、大工が競って作りあげた見事な建築物が内湾やその周辺に建ち並び、昭和初期の面影を残す。
角星店舗は、昭和5(1930)年頃の建築で、木造2階建て、切妻桟瓦葺きの土蔵造。不等辺四角形の敷地にあわせて建つ。柱や出梁、菱形小口の垂木など、巧みで繊細な大工技術を随所に用い、造り酒屋の趣を引き立てる。旧酒造工場は、店舗裏に隣接して建ち、木造平屋建、切妻屋根で棟全体にわたり酒造りの蒸気抜きの越屋根を設ける。
東日本大震災で1階が流出したが、復原工事が終わり風待ち地区の文化財復原第一弾として、平成28(2016)年11月1日より営業が再開された。

男山本店店舗(文化財一覧 No.2)

  • 読み方 オトコヤマホンテンテンポ
  • 登録日 平成15年1月31日
  • 所在地 魚町二丁目(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 個人男山本店店舗写真


昭和6(1931)年頃の建築で木筋コンクリート造3階建の酒造店舗。気仙沼内湾に臨んで建ち、洗い出し仕上げの外壁で、3階頂部の左官仕上げの装飾、各階の柱型や欄干には蛇腹をまわしたパラペットがつき建物に重厚さを与える。昭和初期の重層コンクリート建築として貴重である。
東日本大震災で1、2階が倒壊し、3階部分が残された。その後は曳家や解体保存を行いながら再建を待ち、令和2(2020)年7月に復原工事が完了した。

武山米店店舗及び主屋(文化財一覧 No.3)

  • 読み方 タケヤマコメテンテンポオヨビシュオク武山米店店舗
  • 登録日 平成17年2月9日
  • 所在地 魚町一丁目(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 個人

切妻造銅板葺き2階建ての店舗と主屋で、間口に比べて奥が細くなる竹の子状の不整形な敷地にあわせて建つ。正面のセガイ梁、垂木は斜めに放射状にかかり、銅板壁や内部も意匠に優れ、商家の佇まいを今に残す好例である。
東日本大震災で損害を受けたが、風待ち地区の文化財復原工事により、平成30年4月に営業を再開した。道路拡幅にともない主屋を以前の位置からズラしたことによって、主屋の後ろに隠れていた蔵が見えるようになった。また、以前主屋があった部分には新たなスペースが設けられ、イベント等で活用されている。

小野寺家住宅主屋、小家、板倉(文化財一覧 No.4、5、6)

小野寺家板倉

  • 読み方 オノデラケジュウタクシュオク、コエ、イタグラ
  • 登録日
    平成17年12月26日(小家、板倉)
    平成18年10月18日(主屋)
  • 所在地 下八瀬(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 個人

八瀬の山間にある農家の敷地中央に東面して建つ主屋は、明治38(1905)年頃の建築で間口10間、奥行き6間あり、入母屋造桟瓦葺きの木造2階建て。建築当時は茅葺き平屋建てで後世に改修された。軒は四方セガイ造り、内部は天井が高く太い梁組みが見事で、広い土間と座敷が続く。
小家は、当時、隠居所や作業場に使われたもので、主屋の北西に隣接して建ち、間口3間半、奥行き5間。入母屋造りスレート瓦葺きの木造2階建て、セガイ造りの深い軒で、外壁は真壁漆喰塗である。
板倉は、敷地の南東隅に建つ穀物倉庫で、間口3間、奥行き5間、切妻造り、桟瓦葺きの木造平屋建て。1尺毎に柱を立て、その間を縦板張りとした外壁が特徴である。
いづれも明治後期の建築で農家住宅建築の典型である。

三事堂ささ木店舗及び住宅、土蔵(文化財一覧 No.7、8)

三事堂ささ木

  • 読み方 サンジドウササキテンポオヨビジュウタク、ドゾウ
  • 登録日 平成18年3月2日
  • 所在地 八日町二丁目(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 個人

大正中期に建てられた陶器店で、木造2階建て寄棟造、屋根は鉄板葺き、間口5間、奥行き3間2尺の店舗に、奥行き3間半の住宅が続く。2階には洋風に仕上げたアール状の庇と窓が開き、屋根には擬宝珠がつく。店舗北側に続く土蔵は、間口3間、奥行き2間で、洋風トラスの小屋組で屋根は切妻造りの桟瓦葺き。蔵の南面に土扉が開き、上がり口の階段に螺鈿が施されている。店舗と土蔵の外壁は白漆喰で仕上げられ大正期を彷彿とさせるモダンな和洋風建築である。住宅内部は吹き抜けで町屋の採光に工夫が見られ、2階和室の鏝仕上げの欄間や細密な建具など随所に優れた技巧をみせる。
東日本大震災により被災したが、風待ち地区の文化財復原工事により、修復が完了した。

小野健商店土蔵(文化財一覧 No.9)

小野建商店

  • 読み方 オノケンショウテンドゾウ
  • 登録日 平成18年3月2日
  • 所在地 南町一丁目
  • 管理者 個人

魚問屋の土蔵で、間口2間、奥行き3間の2階建て、昭和21(1946)年の建築。屋根は切妻造り桟瓦葺き。外壁は白漆喰塗りで腰はなまこ壁仕上げ、正面の土扉は黒漆喰塗で、吉兆を表す鶴亀、波雲など特徴的な鏝絵で飾られ、巧みな左官技術の粋を見ることができる。
東日本大震災で被災したが、風待ち地区の文化財復原工事により、修復が完了した。

旧月立小学校校舎(文化財一覧 No.10)

旧月立小学校校舎

  • 読み方 キュウツキダテショウガッコウコウシャ
  • 登録日 平成19年7月31日
  • 所在地 塚沢(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 気仙沼市

市街地から北西部の月立地区にある。大正11(1922)年の建築で、校舎は校庭北側に配置し、横一文字型で各教室が配置され、北側に廊下がある。洋風トラスの小屋組をもつ木造寄棟造2階建ての瓦葺き。19世紀後半にアメリカで流行したスティックスタイルを基調とした外観で、正面中央にポーチ付の玄関を設ける。内部は板張りの床と腰壁、漆喰壁で仕上げられ、木製扉や壁回転欄間の付いた窓など、大正時代の学校建築の特徴が随所に見られる。当時の学校建築の典型であり、その後しばらく続いた小学校建築の原型として貴重である。

菅原延家住宅板倉(文化財一覧 No.11)

菅原延家住宅板倉

  • 読み方 スガワラエンケジュウタクイタグラ
  • 登録日 平成19年12月5日
  • 所在地 早稲谷
  • 所有者 個人

菅原文浩家住宅板倉(文化財一覧 No.12)

菅原文浩家住宅板倉

  • 読み方 スガワラフミヒロケジュウタクイタグラ
  • 登録日 平成19年12月5日
  • 所在地 塚沢
  • 管理者 個人

熊谷家住宅板倉(文化財一覧 No.13)

熊谷家住宅板倉

  • 読み方 クマガイケジュウタクイタグラ
  • 登録日 平成19年12月5日
  • 所在地 内松川
  • 管理者 個人 

平田家住宅板倉(文化財一覧 No.14)

平田家住宅板倉

  • 読み方 ヒラタケジュウタクイタグラ
  • 登録日 平成19年12月5日
  • 所在地 長磯浜
  • 管理者 個人

鈴木家住宅板倉(文化財一覧 No.15)

鈴木家住宅板倉

  • 読み方 スズキケジュウタクイタグラ
  • 登録日 平成19年12月5日
  • 所在地 長磯浜
  • 管理者 個人

 

千田家住宅主屋、土蔵、石蔵(文化財一覧 No.16,17,18)

 

  • 読み方 チダケジュウタクシュオク、ドゾウ、イシグラ
  • 登録日 平成26年4月25日
  • 所在地 南町二丁目(外部サイトにリンクします)
  • 管理者 個人
     

    千田家千田家住宅は、気仙沼市南町に所在し、内湾埠頭奥に南北方向に走る南町通り(旧称:文化通り)と東西方向に走る通り(旧称:南町夢通り)の交差点角地に位置する。主屋は、昭和4(1929)年の気仙沼大火において前身建物が焼失し翌年に再建した。道路に沿ったL字型平面で建設されており、緩くカーブした壁面を交差点に向け、2階には丸窓が付き、さらに煙突のような出窓が延びており、船のイメージを漂わせている。土蔵は、木造2階土蔵造り切妻屋根金属板(トタン)葺きである(震災前まで瓦葺きである)。2段の石積基礎の上に土台をまわし、1尺1寸間隔に柱をたて、2尺2寸ごとに2階床梁を受け、堅牢な軸組としている。昭和8年(1933)の津波により壁土が浸水しており、モルタル壁に改修された。土蔵南面を南町夢通りに向け、特徴的な街路景観を生み出している。石蔵は、組石造2階陸屋根である。石材は、宮城県桃生郡鳴瀬町(現在の東松島市)で採掘された「塩釜石」で、土蔵と同様に昭和8年の津波による被害を受けている。外観はモルタルセメント仕上げの窓を設け、軒部蛇腹を人研石としたり、窓の持ち送りを幾何学的にするなど、凝った意匠としている。大正時代から昭和初期にかけて繁栄した気仙沼内湾地区や南町を代表する建造物であり、ランドマーク的な建物としても貴重である。当時最新であったモルタル壁や鉄筋コンクリート構造を用いた改修を行うなど工法にも特徴がみられ、港町気仙沼を象徴していると同時に、昭和初期の建築思潮をうかがい知る上で大変貴重な建造物である。

男山本店客座敷(文化財一覧 No.19)

  • 読み方 オトコヤマホンテンキャクザシキ男山本店客座敷
  • 登録日 平成30年5月10日
  • 所在地 入沢
  • 管理者 個人


入母屋造の平入で、正面片側に突出部、中央に玄関を設け、周囲に庇を廻す。主体部は座敷2室を配して廊下を廻し、突出部はもと土間の控室とする。住宅風の接客施設で、酒蔵の表構えに彩りを添えている。
昭和4(1929)年頃の建築と伝えられている。

旧平野本店店舗兼主屋(文化財一覧 No.20) 

  • 読み方 キュウヒラノホンテンテンポケンシュオク旧平野本店店舗及び主屋
  • 登録日 平成31年3月29日
  • 所在地 新町
  • 管理者 個人

国道284号と主要地方道気仙沼唐桑線が合流する交差点角地に建つ。
旧店舗は昭和8(1933)年頃、住宅部分は大正10(1921)年頃の建築で、木造2階建て、南側の洋風店舗と北側の寄棟造鉄板葺き住宅からなる。店舗は2階に半円アーチ窓を並べ、大ぶりのパラペットがつくなど、外観を華やかに仕上げており、大正から昭和初期の気仙沼の姿を感じられる数少ない歴史的建造物である。

このページに関する問い合わせ先

教育委員会 生涯学習課 文化振興係
電話番号:0226-22-3442
内線番号:123,124

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