市指定文化財-史跡1
更新日:2021年8月20日
磯草貝塚(文化財一覧 No.51)
- 読み方 イソクサカイヅカ
- 指定日 昭和43年1月11日
- 所在地 磯草 (外部サイトにリンクします)
- 管理者 個人
大島の亀山西麓にあり、浦の浜漁港に面した丘陵に位置する縄文時代前期から晩期にかけての貝塚で、西斜面と南斜面に貝層が分布する。昭和37(1962)年、鼎が浦高等学校社会班が西斜面の貝層を発掘調査した結果、アサリ、レイシガイなどを主体とする縄文時代前期末から中期初頭の貝塚が発見された。縄文土器や石器のほか、内湾に分布する貝塚とは異なり、マグロやタイなど外洋や岩礁に生息している魚類の骨や貝類が多く出土することから、外洋の厳しい漁に挑んだ縄文人の生業を知ることができる。
内の脇1号貝塚(文化財一覧 No.52)
- 読み方 ナイノワキイチゴウカイヅカ
- 指定日 昭和43年1月11日
- 所在地 幸町三丁目 (外部サイトにリンクします)
- 管理者 個人
気仙沼湾に突き出た海岸段丘上から南向きの斜面に位置する縄文時代中期から後期の貝塚。丘陵上は宅地化が進んでいるが斜面に貝層が確認できる。昭和38(1963)年、気仙沼高等学校社会部の調査では、アサリ、ハマグリを主体とする貝層から、マグロ、スズキなどの魚類、シカやイノシシなどの獣骨、縄文時代後期の土器が出土した。
内の脇2号貝塚(文化財一覧 No.53)
- 読み方 ナイノワキニゴウカイヅカ
- 指定日 昭和43年1月11日
- 所在地 南が丘 (外部サイトにリンクします)
- 管理者 個人
内の脇保育所の近くにあり、内の脇1号貝塚と沢をはさんで向かい合って位置する縄文時代前期の貝塚。貝層は北と南に分かれて分布する。昭和38(1963)年に気仙沼高等学校社会部が調査し、前期から中期に掛かけての遺物を多数発掘した。また、昭和55(1980)年、市教育委員会の調査で、ウチムラサキガイとカガミガイを主体とする貝層から、縄文時代前期から中期の遺物が出土した。
浦島貝塚(文化財一覧 No.54)
- 読み方 ウラシマカイヅカ
- 指定日 昭和43年1月11日
- 所在地 大浦 (外部サイトにリンクします)
- 管理者 個人
気仙沼湾東岸の小高い台地上に位置する縄文時代前期から晩期を中心とした貝塚で、台地の周縁に3か所の貝塚が分布する。昭和38(1963)年、鼎が浦高等学校社会班が実施した発掘調査によると、アサリを主体とするもの、ホタテガイやアヅマニシキガイを主体とするものなどの貝塚が発見された。また、縄文時代晩期の遺物が多く、この地方では産出しないアスファルトで固定した鹿の角で作った釣針などの漁具が多く出土し、市内の貝塚と比べ獣骨が少なく、狩猟より内湾で魚介類の採集に依存していた漁労生活を知る上で貴重な資料となっている。
南最知遺跡(文化財一覧 No.55)
- 読み方 ミナミサイチイセキ
- 指定日 昭和43年1月11日
- 所在地 最知南最知 (外部サイトにリンクします)
- 管理者 個人
気仙沼湾に向かって延びる丘陵先端部にあり、台地全体が遺跡で、東西200メートル、南北250メートルの規模があり、南斜面に大規模な貝層が1か所、北斜面に小規模なもの2か所分布する。昭和45(1970)年、鼎が浦高等学校社会班が南斜面の貝層を調査し、スガイ、イシダタミガイ、アサリを含む層から縄文時代前期末から中期中葉にかけての遺物を多数発見した。また、昭和53(1978)年の調査では、縄文時代の成人男性人骨3体や竪穴式住居跡2棟のほか、古墳時代後期の竪穴式住居跡1棟など多数を発見した。
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