平成26年気仙沼市東日本大震災追悼式 市長式辞
更新日:2016年11月5日
東日本大震災から、あっと言う間に三年の月日が過ぎ去りました。
本日は政府においても追悼式を挙行して頂き、只今、安倍総理から式辞を、天皇陛下からお言葉を頂戴いたしました。衷心より感謝申し上げます。また、本日会場には犠牲になられた方々のご遺族並びに関係機関、ご来賓にご臨席いただいているほか、多数の市民の皆様にもご出席をいただきました。誠にありがとうございます。
先の大震災で当市では1,200名以上の方々が 亡くなられ、その内230名以上の方が今尚行方不明であり、関係機関の皆様による捜索が続いております。加えて震災後100名以上の方が関連死として認定されました。犠牲者の多さに改めて愕然とし、悲しみを新たにするものであります。犠牲者の無念さに思いを馳せ心より哀悼の誠をささげます。
突然に愛する家族を失った皆様の胸中を思うとき、今尚お掛けする言葉も見つかりませんが、この悲しみは市民全てが共有し、どこまでも寄り添う気持ちであることをお伝えしたいと思います。遠慮なく思いを話してください。市民みんなで一緒に少しずつ心の復興を目指したいと思います。
丸三年が過ぎ、復興事業もようやく形となって 現れてきましたが、被災者の皆様には大変辛抱のいるもどかしい歩みだったと思います。その進捗に思いをいたす時、私は一日も早い復興を願う市民の気持ちと共に、家族を思いながら亡くなっていった人たちの願いにも心を傾けています。今尚、一万人以上の人々が仮設住宅やみなし仮設にお住まいになっている。この一日も早い解消がまずもってのご供養になると思っています。
併せて、自然が美しく、日本中の漁船が出入りする自慢の郷土「気仙沼」の復活も生かされた私たちの使命です。千年に一度の大事業には数多くの困難が伴っていますが、私たちはやり遂げなければなりません。そして、毎年、三月十一日には、あの日からの歩みを振り返り、犠牲になられた方々や気仙沼を築いてこられた先人達に胸を張って復興の報告が出来るようにしなければなりません。その事を改めて、ここに誓いたいと思います。
結びに、これまでご支援をいただいた、全国、全世界の皆様に改めて感謝すると共に、犠牲になられた皆様のお御霊がとこしえに安らかならんことを切に祈念し、三周年にあたっての式辞といたします。
平成二十六年三月十一日
気仙沼市長 菅原茂
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