平成29年気仙沼市東日本大震災追悼式 市長式辞
更新日:2017年3月11日
東日本大震災の発生から6年が過ぎ、7回目の3月11日が巡ってまいりました。
本日は政府においても追悼式が挙行され、只今、安倍総理から式辞を、また、秋篠宮文仁親王殿下からお言葉を頂戴いたしました。秋篠宮殿下御夫妻には、平成23年6月、気仙沼小学校体育館の避難所を御訪問いただき、被災者へ激励を賜りました。衷心より感謝申し上げます。また、本日会場には、犠牲になられた方々の御遺族並びに関係機関、御来賓の御臨席をいただいているほか、多くの市民の皆様にも御参列いただきました。誠にありがとうございます。
先の大震災で、本市では1,245名の方々が犠牲となり、そのうち218名もの方が現在も行方不明となっており、関係各所の皆様には今なお捜索を続けていただいております。犠牲となられた皆様の無念さに思いを馳せ、市民を代表し、心から哀悼の誠を捧げます。
御遺族の皆様におかれましては、年月を経てもなお、愛する家族を失った悲しみは深く、これまでの道のりも険しかったものとお察しいたします。その中にあっても、前を向いて進もうというお気持ちを少しでも強く持つことができるよう、これからも寄り添いながら、復興の道を歩きたいと思います。 この6年間、市民の皆様は全員が被災者として苦難の道を歩み、特に復興序盤においては先が見えない不安と向き合いながら、一歩ずつひたむきに前に進んでこられました。これまでの御協力に心より感謝申し上げます。昨年から、政府が定めた復興期間10年の後期に入り、最優先事項として取り組んできた住宅の再建と産業の再生は目に見える形で進んでまいりました。大型プロジェクトについても、新市立病院は11月の開院へ向け建設が進んでおり、大島架橋についても本体架設工事が始まり、三陸沿岸道路本吉気仙沼道路1期も新年度に開通が予定されるなど、各種事業が順調に進められております。
また、本市のさらなる発展を目指した地方創生の取組につきましては、人口減少への対応を最重要課題と捉え、市民の皆様と作り上げた総合戦略に基づき、各種施策に取り組んでいるほか、産業やまちづくりのための人材育成や移住者の受け入れにも力を注いでいるところであります。
本年は、今後のまちづくりの指針となる新たな総合計画を策定することとしており、市民の皆様と一緒に本市の未来の姿を考える一年になろうかと思います。犠牲になられた皆様に誇れるような「気仙沼」を作っていくことを、改めてここにお誓い申し上げます。
結びに、これまで御支援をいただきました全ての皆様に、改めて感謝を申し上げるとともに、犠牲になられた皆様の御霊がとこしえに安らかならんことを祈念し、6周年に当たっての式辞といたします。
平成29年3月11日
気仙沼市長 菅原 茂
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