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令和3年気仙沼市東日本大震災追悼式 市長式辞

更新日:2021年3月11日

 時の流れは早く、東日本大震災の発生から、10年の月日が過ぎ去りました。
 
 本日は、政府においても追悼式を行っていただき、ただいま、菅総理から式辞を、また、天皇陛下からお言葉を頂戴いたしました。衷心より感謝申し上げます。

   また、本日この会場には犠牲になられた方々の御遺族並びに関係機関、御来賓の皆様に多数御臨席を賜り、そして多くの市民の皆様にも御参列いただいております。心から深く感謝申し上げます。

  本市では、大震災で1,246名の方々が犠牲となり、関係当局やボランティアの皆様の懸命の捜索にも関わらず、今なお220名もの方が行方不明となっております。加えて109名の方々が関連死と認定されました。犠牲となられた皆様に、市民を代表し、心から哀悼の誠を捧げます。

 御遺族の皆様におかれましては、突然、大切な家族を失った悲しみは余りにも深く、10年の歳月を経てもなお、あの日の朝に戻れたら、もう一度会いたいとの追慕の情が小さくなることはないものと存じます。また、皆様がこれまで歩んでこられた道も決して平坦ではなかったものとお察し申し上げます。

 本日午前には、犠牲となられた方々を悼み、震災の記憶を後世に伝え、未来永劫の安寧を祈念する復興祈念公園を海を見渡す陣山に開園いたしました。今後はこの公園から市民皆で御遺族の方々に寄り添いながら、犠牲になられた方々の御冥福をお祈りして参りたいと思います。

 大震災からのこの10年、市民の皆様とともにひたすら復興に向かって邁進して参りました。しかしながら、いくら努力したとしても理不尽にも災害は再び起こります。その時、あまたの不条理が発生し、再び深い悲しみが訪れることがないよう、災害に強いまちづくりに努めてまいりました。ようやく形の上では復興の姿が見えてきましたが、被災した方々は今もなお、それぞれに悩みや課題を抱えておられます。その御労苦を少しでも和らげ、顔を上げ、前を向いていただけるようこれからも希望の光を造り、灯してまいりたいと思います。

 この10年間、本当に多くの方々にお世話になってきました。そのお一人お一人と、私達行政だけではなく、市民一人一人が繋がることが出来ました。失った大きなものには代えることは出来ませんが、その犠牲の上に私達は、温かい心に包まれたご縁という人生の宝を頂戴することが出来ました。この事をまちや一人一人の財産として、これからも大切にさせていただきたいと存じます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 結びに、この10年間、多大なる御支援をいただきました全国、全世界の皆様に、改めて感謝を申し上げるとともに、犠牲になられた皆様の御霊がとこしえに安らかならんことを祈念し、10周年にあたっての式辞といたします。 

令和3年3月11日 気仙沼市長 菅原 茂

 

このページに関する問い合わせ先

秘書広報課 広報広聴係
電話番号:0226-52-0693

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