食中毒の代表的な原因菌・ウイルスについて
更新日:2021年8月2日
食中毒で発見される代表的な原因菌・ウイルスの症状と予防法
サルモネラ
- 特徴:動物の腸管や河川・下水などに潜み、ふん便を介して卵や肉などを汚染する。
- 主な感染源:鶏卵、鶏肉、豚肉 など。
- 潜伏期間:6時間から72時間
- 主な症状:下痢、腹痛、悪寒、発熱、嘔吐、頭痛。
- 予防方法:食品は十分に加熱する。調理器具・手指をよく洗う。ひび割れた卵や破卵の使用を避ける。
腸炎ビブリオ
- 特徴:海に潜み、海水温が高くなると沿岸海域で増殖する。
- 主な感染源:魚介類。
- 潜伏期間:8時間から24時間
- 主な症状:差し込むような腹痛、激しい下痢。
- 予防方法:真水でよく洗う。十分に加熱する。魚介の調理器具は一般用を区別する。
カンピロバクター
- 特徴:動物の腸管に潜む菌がふん便を介して食品を汚染。少量の菌で感染するため、二次汚染の被害が多い。
- 主な感染源:食肉(特に鶏肉)。
- 潜伏期間:1日から7日。
- 主な症状:発熱、倦怠感、筋肉痛に続いて吐き気、下痢。
- 予防方法:十分に加熱する。生肉と調理済み食品は別々に保管する。
腸管出血性大腸菌O-157
- 特徴:病原大腸菌の言一種で赤痢菌並みの強い感染力と毒素を持つ。わずかな量で感染し、毒性の強い「ベロ毒素」を作る。
- 主な感染源:牛肉、水、食品、手を介して感染する。
- 潜伏期間:1日から10日。
- 主な症状:激しい腹痛、水のような下痢、鮮血のような血便。ほかに合併症を引き起こす。
- 予防方法:十分に加熱する。(75度1分以上)。よく手を洗う。
黄色ぶどう球菌
- 特徴:人の鼻腔やおでき、にきびなどの化膿した部分に多く付着。菌が増殖する際に作る毒素によって食中毒が起こる。毒素は100度、30分の加熱でも無毒化されない。
- 主な感染源:おにぎり(調理者の手指を介して)。
- 潜伏期間:平均3時間。
- 主な症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛。
- 予防方法:傷のある手で調理しない。おにぎりは素手でにぎらない。調理後、すぐに食べる。
弁当やおにぎりは冷ましてから包装する。
ウエルシュ菌
- 特徴:熱に強い、食品を大量に加熱調理後、温度が下がる間に芽胞(胞子)が発芽して食中毒をおこす。
- 主な感染源:大量に調理され、保存された食品(カレー、シチュー、など)。
- 潜伏期間:1日から2日。
- 主な症状:下痢、腹痛、吐き気。
- 予防方法:加熱した食品は室温で放置しない。加熱後は速やかに冷却。食べるときは再加熱。
ノロウイルス
- 特徴:冬場に多く発生するウイルス性の食中毒で、ヒトの体内(主に小腸)でのみ増殖する。
- 主な感染源:二枚貝(あさり、生牡蠣など)調理者の手を介した食品、飲料水。
- 潜伏期間:24時間から48時間。
- 主な症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、発熱。
- 予防方法:よく手を洗う。十分に洗浄して加熱する(中心温度85度以上で1分以上)。
下痢や風邪に似た症状がある場合は、なるべく調理に従事しないようにする。
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