気仙沼の水産
更新日:2023年9月8日
気仙沼市は、宮城県の北東部に位置し、目の前には太平洋を望み、振り返れば緑豊かな山々が広がる、美しい自然のなかで、全国屈指の水産都市として発展してきました。
起伏に富んだリアス式海岸の独特な地形は天然の良港を形成しており、気仙沼湾は、湾口に「みどりの真珠」と呼ばれる大島を抱いているため四季静穏で、古くから遠洋・沖合漁業の基地として全国の漁船が集積しており、昭和44年3月には、国の水産業振興上、重要な漁港である特定第三種漁港に指定されています。
また、沿岸には、第一種漁港31港、第二種漁港6港を有しており、カキ・ワカメ・コンブ・ホタテなどの養殖漁業や定置網漁業などが営まれるなど、恵み豊かな漁場でもあります。市内を流れる大川や小泉川ではサケの遡上が見られ、卵から稚魚を育てて放流する、サケふ化放流事業を行っています。
カツオの水揚げ
サンマの水揚げ
水産都市気仙沼の基盤を築いた漁船漁業については、世界三大漁場の一つである三陸沖漁場を控え、優秀な漁船乗組員の方々の高度な技術により、生鮮カツオの水揚げが26年連続日本一となるほか、サメ・サンマ・メカジキ等においても全国屈指の水揚げを誇っています。また、水産加工業や造船業などの水産関連業も盛んで、水産業は気仙沼市の基幹産業としての地位を占めています。
メカジキの水揚げ
カキ養殖・カキの水揚げ
一方で、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、本市水産業の基盤は壊滅的な被害を受けましたが、復興へ向けた歩みを着実に進めています。
高度衛生管理型の新魚市場や、最新鋭の設備を導入した造船所、加工・冷蔵冷凍施設等の整備などが進み、本市が全国に誇る水産クラスターは大きく進化を遂げ、震災からの復興の完遂とその先の発展に向けて、確かな手ごたえを感じています。
本市魚市場における令和4年の水揚げ状況は、主力魚種である生鮮カツオとビンナガが記録的な不漁となったため、総水揚げ量、金額ともに、震災年を除き、平成以降最低を記録しました。しかし、そのような中でも、生鮮カツオ水揚げ数量日本一を26年連続で達成でき、また令和4年7月には「第3回全国カツオまつりサミットin気仙沼」を開催し、「カツオのまち気仙沼」を全国の多くの方にPRできました。
水産に関する統計資料「気仙沼の水産」を水産課窓口で配布しておりますのでご活用ください。
関連ファイル
関連リンク
- 全国屈指の水揚量「海と生きる」気仙沼市魚市場(外部サイトにリンクします)
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産業部 水産課 漁業振興係
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